Draping Shirt Type A
nonnotteProduct number
25SSnon21Blue Granite
Description
素材は、オーガニックの超長綿の35番単糸という太番手の糸を紡績し、静岡県にあるカネタ織物という、世界一の高密度を織り上げることが可能な機屋でnonnotteオリジナル素材として共同で開発した素材です。
特徴はとにかく太番手を限界まで高密度に織り上げております。
今回素材に施した整理加工は、クリア仕上げという、よりドレスな表情のシャツをタフに着てほしいという願いからこのクリアヘビーブロード致しました。
狙いは、見た目はドレス要素とタフさはカジュアル要素。
まずはタフさです。通常ですとシャツは番手は100番200番と、細ければ細いほど良いとの美学がございますが、私が考えるにそれでは一回着たらシワシワになる思い出しか無く、ケアが大変でなかなか手が伸びなくなった経験がございます。
ですが、ただ太番手でブロードを織り上げても、オックスのようにただの丈夫なカジュアル素材に纏まるだけです。
ドレスシャツに負けないほど高密度さで表面も美しすることが必要だと感じました。
ですが太番手の高密度は織れる機屋が無いなか、カネタ織物は開発に手を上げて頂き、長年かけてようやく完成しました。
綿100%ですのでもちろんシワにはなりますが、太番手の強さが現れた凹凸の皺はこの素材の表情の一つと感じてもらえたら幸いです。
それこそが細番手では真似できない魅力だと思い、私自身もノーアイロンで着用しております。
まだこの世に無いシャツ地素材ですので、長年着古してタフさを楽しんで頂けましたら幸いです。
今回のBlue Graniteというサックスカラーですが、色名は青の花崗岩とい意味がございます。
様々なブランドからサックスカラーが毎年展開されますが、ヨーロッパ発祥のあのサックスブルーが僕にはどうも違和感がありました。
日本人にはもっと似合うサックスブルーがあるのではないかと。
日本人の顔色に合うニュアンスを込めた、モダンなnonnotte流のサックスを是非体感してください。
型は、24SSでも展開しておりました、Draping Shirt Type A。
立体裁断(ドレーピング)にて作られたシーズンを代表する型をDraping と名付け、 Type毎に毎シーズン発表を重ねていきたいと思っております。
こちらのDraping Shirt Type Aと名付けた長袖シャツですが、アームホールの解釈を従来のメンズシャツの原型からは大きく逸脱させております。
主な特徴は、1900年代初頭、レディースのクチュリエ達が女性の体を立体的に、美しくみせる造形を目指しフォルムの研究を重ねていた時代のエスプリを現代の男性に向けて再解釈し作成致しました。
その時代の洋服はどれも、着た際に中の身体が最早分からないほど立体的に服自体が単体として造形されていました。
大きくドロップした肩ですが、後ろから回り込んだような肩線になっており、そのボリュームをコクーンのような卵型のシルエットをイメージし、アームホールのカッティングを複雑に形作っています。
袖を下ろした時に方向性のついたドレープが現れ、それが身体を美しく、また新たなフォルムへと導けるような提案をさせて頂きます。
前見頃と後ろ見頃をつなぐ脇線が前側に振ってあり、その位置から直角にオーバーサイズの分量を曲げていることによりボディに面が現れ、フロントのスタイルとサイド、バックスタイル、360度異なる表情を楽しんで頂けましたら幸いです。
デザイナー自身、もう5年間ノーアイロンで着続けていますが、いまだに美しくピンピンしています。
この素材のポテンシャルは本当に計り知りません。
Size
4 : 肩幅70.0cm 身幅70.0cm 着丈76.0cm 袖丈45.0cm
5 : 肩幅72.0cm 身幅74.0cm 着丈78.0cm 袖丈46.0cm
Model : 173cm size 4着用 (画像2・3枚目)
Color
Blue Granite
Detail
COTTON 100%
nonnotte(ノノット)
私がこの瞬間一番「着たい」というプリミティブな思いと、この世界で生きる人々が行う「営む」という行為の美しさ、敬意に突き動かされ、洋服を製作。
Brand number
N-25S-002